
All the President’s Men
★★★★★
1976年/138分 #アランJパクラ
始まりは17秒の白紙。タイプが武器となり真実を炙り出す。映画は二人のノートを忠実に再現、底辺の記者が国のトップを辞任に追い込む物語。主演の二人は互いの台詞を覚え思考を一元化した。
再現の話。ニクソン所信表明演説は空しく民主党本部盗聴場面は緊迫感を以て当時を再現する。ディープスロートの名称は時代を写し、彼への激昂が歴史を変える契機となり諦めない情熱が時代を動かした。タイプは踊り続け74年ニクソンは辞任する。
対照の話。二人はエリート白人とユダヤ人で保守とリベラル。新人と実績なしの役立たずが異なる視点で真実を暴く。WG事件を隠すビルは暗く、暴く編集部は明るい。作戦失敗後は遠景が多様されるが街と二人の対比は政治家と記者の影響力を暗喩する。国会図書館のカード捜索を俯瞰で捉えた場面は二人の執念を映像化した。Wポスト編集部のTVでは大統領指名パーティーが流れ、後方のデスクではウッドワードが不乱にタイプを打つ。華やかなライトと地道なワークはその後に逆転する事を暗示した。
電話の話。二人同時通話で再選委員会の真実が暴かれる。ディープフォーカスはパンとは違う6分間の奇跡映像で彼等の没頭感を加速させた。司法省の役人相手の10カウントは見せ場も翌日の報道は苦く切ない。
記者の話。二人の役割は明確、謎解きする彼等に誘導され参考人は証言する。主幹は二人の失敗は糾弾するが窮地の際は支持し護る善き上司。バーンスタインが言う「どれだけ裏取りゃ気が済むんだ」は記者を現した一言。
5スジ4ヌケ5ドウサ5テイジ4コノミ