ジュラシックワールド

Jurassic World

★★★
2015年/125分 #コリントレヴォロウ

主題はオーウェンがアルファは誰かと質問されて出した回答「俺がアルファだ」。彼がラプトル姉妹の育ての親。見所は飼育員の落下。オーウェンはラプトル達を制して見事救助を果たすが、皮肉にもこの事件がホスキンスにラプトル支配が現実的な物と確信させる。原本はオリジナル。リックジャッファとアマンダシルヴァー競作。アドバイザーは古生物学者ジャックホーナー。ハイブリッド恐竜インドミナスレックスと海棲爬虫類はモササウルスが初登場。スピルバーグがジャイロスフィアの発案者、モノレール放送でブラッドバードがカメオ出演している。

焼直の話。本作は過去作へのオマージュに溢れる。イアンマルコム博士著「God Creates Dinosaurs」は制御室内の机やモノレール等、至る所に存在する。パークの旧ビジターセンター来訪時、ザックとグレイのラングラーは29番で1作目ハモンドの乗用車。オーウェンとクレアのラングラーは18番で1作目グランド等の乗用車。第1作のMr.DNAも再登板、琥珀や横断幕、発煙筒、ゴーグル等は前作に敬意を表する。

序論の話。パーク惨劇から22年後マスラニ社が買収を決めジョンハモンドの夢、恐竜テーマパークを再現した。運営責任者のクレアは甥のザックとグレイをアシスタントに任せオーナーのサイモンとインドミナス対策に当たる。サイモンは飼育防壁の安全性をヴェロキラプトル調教師オーウェンに依頼する。

創造の話。サイトBはパークに恐竜を供給する遺伝子工学研究所、ハリケーンを受け崩壊したまま放置された施設。雌しかいない恐竜の島で卵が発見、蛙遺伝子の作用により繁殖が始まっていた。研究所主任はヘンリーウー博士、彼が生態系を破壊し怪物を創造した張本人であり研究の為には手段を厭わぬマッドサイエンティスト。

知性の話。インドミナスは生態系の頂点を狙っている。オーウェンは飼育エリアで防壁の爪痕に疑問を持つ。彼と職員が飼育エリアに入るが実はインドミナスの罠。彼等は襲撃を受け職員は捕食、恐竜脱走の報がパーク内を駆け巡る。クレアはインドミナスの捕獲作戦を開始するがインドミナスは左肩に埋め込まれたGPSを自ら削ぎ落とし、保護色で部隊を撹乱し再び罠を仕掛ける。狡猾なる知性が人々を恐怖に陥れる。

教訓の話。クレアはパークの北半分を閉鎖する。ザックとグレイはザラの目を盗んだ挙句にパークの避難指示やクレアの電話を無視してジャイロスフィアで散策を続ける。更には立入禁止区域に侵入しインドミナスの襲撃を受ける。間一髪の所で放置ジープを修理し帰還する。彼等に学びは感じられず救いもない。

悪化の話。サイモンはインドミナス抹殺に向けヘリコプターの操縦席に自ら座り兵士と共に出動する。インドミナスは逃避を続け翼竜園に突進、捲き込まれた彼等は空の藻屑と化す。ドーム内の翼竜達が一斉に脱走を始め避難客を次々に襲う。パークは修羅場と化す。

撤回の話。警備部門長ホスキンスは冒頭でオーウェンにラプトルの軍事兵器利用を持ちかけるが一蹴される。懲りない彼はパークの混乱に乗じて再度ラプトルの兵器利用を持ち掛ける。オーウェンは打つ手が無い為、止む無く合意。ラプトル達にインドミナスの肉の匂いを嗅がせカメラを付けて放出、彼は兵士とバイクで後を追う。

天誅の話。作戦は成功かと思われたがインドミナスはラプトル達と意思疎通を始め、逆に追跡部隊を襲い始める。インドミナスはラプトルのDNAを保有、神の領域を人的に操作した事が再び混乱を生み出す。部隊が遺伝子研究所に入るとホスキンスやウー博士は脱出直前、しかしデルタが乱入し彼等に天誅が下る。蛇の生殺しは人を噛む。

一瞥の話。クレアはTレックスを飼育エリアから解放、発煙筒で誘導しインドミナスと対峙させる。二頭は死闘を展開するが、インドミナスとTレックスの力量は歴然、インドミナスが止めを刺そうとした瞬間、ブルーが飛び掛かる。揉み合いの中、血の匂いを嗅ぎつけたモササウルスが湖から突如出現しインドミナスを水中へ引き擦り込む。Tレックスはブルーを一瞥しその場を去る。ブルーもオーウェンを一瞥しその場を去る。イスラヌブラル島では死闘を終えて自由を取戻したTレックスが無人となったパークを見下ろして王者の咆哮を高らかに轟かせる。

2スジ3ヌケ3ドウサ2テイジ3コノミ

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