Jurassic World: Fallen Kingdom
★★
2018年/128分 #フアンアントニオバヨナ
主題はメイシーの叫び｢クローンだけど私と同じく生きている｣。見所は王国が死島へ変貌する瞬間。オーウェン､クレア､フランクリンが火砕流に呑み込まれそうな島から脱出し振返るとブラキオサウルスが浜に取り残され断末魔の咆哮をあげる。原本はオリジナル。インドラプトル以外に中型肉食恐竜類が初登場､カルノタウルス､バリオニクス､アロサウルス。
社会の話。悲劇から3年後､ヌブラル島は火山が活発化し生物が住めない状況が予測されていた。クレアは恐竜保護の為にDPGという団体を設立した。連邦議会では恐竜絶滅防止に向け保護か放置の話合いが続く。マルコム博士は議会で人類の行き過ぎたテクノロジーに警鐘を促し放置を主張。政府は保護しない方針を決定する。
自活の話。インドラプトルは2代目ハイブリッド恐竜､ウー博士は最強の新種と豪語する。恐竜は軍事目的で創造､銃の赤色レーザーポイントを感知し攻撃する習性を持つ。クレアは政府の決定を聞き自力での恐竜救出を決意､慈善団体ロックウッド財団と連絡を取り支援を取り付ける。
作戦の話。財団設立者のベンジャミンはハモンドの元共同事業主で家族は孫娘メイシーだけという寂しい老人。クレアは実質の運営者ミルズからブルーを作戦の目玉と聞きオーウェンに連絡､彼は固辞するがブルーへの想い断ち切れず参加を決める。ヌブラル島道行はクレア､オーウェン､フランクリン､ジアの4名。新たな冒険が始まる。
裏切の話。パーク内の恐竜は体内にマイクロチップを埋め込む。フランクリンがシステムを復活させ恐竜の居場所を特定､オーウェンはジアと共にブルー捜索に向かう。発見後､彼は近寄り｢俺だよ｣と話しかける。しかし傭兵がブルーに麻酔弾を発射､彼は激昂し反撃するが彼も麻酔弾を打たれる。傭兵の目的は恐竜の保護ではなく捕獲､彼等は営利を貪る卑劣な集団。
連続の話。火山が本格的な噴火活動を始めた。クレアとフランクリンは溶岩と恐竜の襲撃を交わし脱出､オーウェンはトリケラトプスに助けられ合流に成功する。彼等は火砕流を逃れた恐竜の大群から襲われるが放置ポッドで脱出を図る。しかし崖から海中へ落下､絶対絶命の危険は連鎖する。
末路の話。邸宅地下の研究室ではウー博士の下､傭兵が盗掘したインドミナスの骨からDNA研究が為される。ミルズは兵器密売人ウィートリーを招聘､彼は麻酔銃でインドラプトルを眠らせ戦利品で歯を入手しようとするがインドラプトルの偽装により殺害される。悪党の最期は呆気ない。
心境の話。ジアはブルーの治療でTレックスの血液採取からの輸血を決意､寝静まるレックスの背中に注射針を突き刺す。オーウェンは手術中､苦しむブルーを凝視する。想いは観客にも伝播する。
因縁の話。メイシーは地下研究施設に潜入､ミルズとウー博士の陰謀を知る。ベンジャミンはミルズを呼びつけ叱責するも､逆に殺害される。メイシーは祖父のアルバムから自分の母親らしき女性を見つけるが､ミルズから真実を聞かされる。彼女はクローン人間でそれがハモンドとの決別理由となった。
欲望の話。ロックウッド邸に世界中の大富豪が集結し恐竜の競売が始まる。恐竜には次々と億の値が付けられる。本命のインドラプトルは試作品だが富豪達は競売を続ける。ミルズはウー博士の反対を押し切り販売を決定する。
機転の話。オーウェンは牢獄脱出の為に頭突きの習性を持つスティギモロクを利用する。ジアは檻に入ったブルーの扉を敢えて解放､傭兵に襲い掛からせた隙にフランクリンと逃亡する。ジアとフランクリンはシアン化水素の充満を解決すべく換気システムを復旧させる。生命は出口を探す。
危機の話。インドラプトルが3人を追い詰めオーウェンとメイシーはガラス張りの屋根に避難する。絶対絶命のその時クレアが登場し銃のポインターでオーウェンを狙う。インドラプトルは条件反射で襲い掛かり､屋根が崩壊し縁に掴まり留まるがブルーが登場し止めを差す。ブルーは勝利の雄叫びをあげる。
生命の話。クレアはシステム室で恐竜の檻のロックを解除､外界への扉を開ける釦を押そうとしてオーウェンから忠告され手を止める｢それを押したら最後だ｣。しかしメイシーが叫び釦が押される。死に行く恐竜達が一斉に動き出す感動。
咆哮の話。オーウェンは去り行く恐竜達の中に現れたブルーを誘う｢俺達と一緒に行こう｣。しかしブルーも他の恐竜と共に森の中へと消えていく。終幕では行き場を探すブルーが幾度も咆哮を重ねる。
宣告の話。オーウェンとクレアは引き取ったメイシーと家族になり車を走らせる。空にはプテラノドン､ビーチにはモササウルスが蠢く。動物園の柵を破ったTレックスはライオンと雄叫びを交歓している。連邦議会ではマルコム博士が演説､人間と恐竜が共存する時代を宣告する｢ようこそジュラシックワールドへ｣
2スジ1ヌケ3ドウサ2テイジ3コノミ
