男はつらいよ 寅次郎紅の花

男はつらいよ 寅次郎紅の花

★★★
1995年/107分 #山田洋次

第48作。舞台は津山、加計呂麻島。主演は寅次郎#渥美清 さくら#倍賞千恵子 竜造#森川信 つね#三崎千恵子 博#前田吟 たこ社長#太宰久雄 源公#佐藤蛾次郎 御前様#笠智衆 満男#吉岡秀隆 マドンナ#後藤久美子#浅丘ルリ子。満男篇第五段。

騒動の話。行方不明騒動を一席。寅次郎最後の連絡から半年も音沙汰がない。家族は新聞伝言を掲載する等心配で堪らない。ある時、TVを観ていると大震災後の神戸で彼が画面に映り大騒ぎ、便りがないのが良い便り。

結婚の話。泉が縁談を相談しに来た。沈黙の後に満男がトイレに駆込み大声で叫ぶ「無様だなあ」。さくらは泉別れ際に洩らす「満男はふられちゃったのね駄目ねえ」。意思なき彼は式当日に車で妨害し破談にするが再開後「愛してるんだ」で意思を見せる。これが青春。

運命の話。リリーの機転で寅次郎と満男が再会、二人は網走、函館、沖縄と三度運命の廻り合いを果たしている。寅次郎が洩らす「リリーが一番いい女だろ」。さくらは寅次郎が奄美でリリーと暮らすと聞き長年の夢実現を心の底から喜ぶが寅次郎は何食わぬ顔、頑固な恋愛美学もここ迄来れば無粋。

本音の話。結婚事件で寅次郎とリリーは対立する。彼女の一言「格好なんて悪くたっていいから男の気持ちをちゃんと伝えて欲しいんだよ女は」。男の見栄を一刀両断する。リリーと喧嘩し別れ間際に寅次郎名台詞再び「男が女を送るって場合にはな、その女の玄関まで送るってことよ」。風来坊寅次郎の最後の地は震災後の神戸長田区。去り際の一語は寅次郎からでなく皆から「本当にご苦労様でした」

3スジ3ヌケ2ドウサ2テイジ4コノミ

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