
男はつらいよ 寅次郎の青春
★★★
1992年/101分 #山田洋次
第45作。舞台は日南、下呂温泉。主演は寅次郎#渥美清 さくら#倍賞千恵子 竜造#下條正巳 つね#三崎千恵子 博#前田吟 たこ社長#太宰久雄 源公#佐藤蛾次郎 御前様#笠智衆 満男#吉岡秀隆 マドンナ#後藤久美子。満男篇第四段。寅次郎は理髪店の蝶子と知り合い逗留、満男は嫉妬の感情が芽生え始める。
夢見の話。時は明治、文豪がシェイクスピアを翻訳中、甥が呉服屋の一人娘と駆け落ちして助けを求めに来る。文武両道の彼は追手を柔道で退治する。
対照の話。登場する二人の女性は対照的、攻撃型の泉は「幸せは自分で掴むの、待つなんていや」と主張し、守備型の蝶子は「鐘をねチリンて鳴らして男の人が入ってきてまたチリンって鳴らして出て行くの」と待ち人を期待する。二人の共通点は気が強い事。
理解の話。道理を寅次郎は解っているが満男は解らない。寅次郎は満男に言い切る「思ってるだけで何もしないんじゃな愛してないのと同じなんだよ」。満男は寅次郎に同意を求める「伯父さんは楽しいだけで奥行きが無いから一年もすれば結局飽きてしまう、そうでしょう伯父さん」。 別離の話。泉は帰郷を決意する。それを名古屋行新幹線のホームで聞き焦り立ち竦む満男に涙を浮かべ沈黙する泉。泉は感極まり遂に満男にキスをする。二人のBGMは徳永英明。
騒動の話。大怪我騒動を一席。宮崎の泉からくるまやに電話が入る。寅さんが大怪我で病院に救急車で緊急搬送との事。泉に会いたかった満男はこれ幸いと大騒ぎして宮崎へ向かう。残された皆は訳が判らず呆然とする。物事には全て理由がある。
3スジ3ヌケ3ドウサ2テイジ4コノミ