The Fellowship of the Ring
★★★★★
2001年/208分 #ピータージャクソン #ファンタジー
指輪はエルフ文字で闇の言葉を記した冥王の心魂。万物支配の邪神を意味し､滅びの山への返礼の儀がラグナロクとなる。
意思の話。指輪は冥王を離れ勇者イシルドゥアを選ぶが､彼が魔力の虜囚となった為に殺害する。その後､無視無欲のゴラム､公平無私のビルボとフロドを侵食しつつ姦邪の遍歴を重ねる。邪神は意思を持ち返礼者を選別する。
整理の話。ガンダルフがフロドと別れてからの13年を数分に短縮する等､複雑な原作の時間軸を解りやすく翻案している。数多のキャラクターも時系列で整理し､原作にはないラーツを加える等､同時進行で善悪のバランスも整える見事なる調合。
数の話。選者と護衛8名。ホビット3､人間2､エルフ/ドワーフ/魔法使い各1で旅の仲間は結成される。九は十進法で完全の一つ前。選者との組合せで他部族は偶数となるが人間のみが奇数。奇数は争いに繋がる数字を顕す。
決意の話。裂け谷のビルボ乱心､ガラドリエル水鏡のホビット庄焼失､二人きりでのボロミア狂気､フロドは指輪の魔力を知る度に行先や役割､別離の気持ちを固め意思を強める。
チームの話。アラゴルンの｢モルドールの火口迄着いて行きたかった｣､ボロミアの｢我らの民/我が王｣､サムの｢あなたを守る｣は結束の言葉。トールキンの表現､アラン&ジョンの創造､ハワードの創作､フラン､フィリパ､ピーターの情熱が生んだ大いなる遺産。
5スジ5ヌケ5ドウサ4テイジ5コノミ
