
The Hobbit: The Battle of the Five Armies
★★★
2014年/145分 #ピータージャクソン
原作は1937年刊行「ホビットの冒険」。企画当初は二部作構想も五軍の合戦と原作者トールキンがLOTR後に出版した中つ国の話を加味して本作が製作された。
繰返の話。バルドの不安が的中、エスガロスに「本当の恐怖」が投下され地上では地獄絵図が繰り広げられる。彼は家族の為に息子を射場として伝承の黒い矢を放つ。恐怖は人が産み出し不安は意味を持たない。伝承は繰り返される。
破綻の話。トーリンは黄金の魔力に蝕まれエレボールに籠城、スランドゥイルやバルドの和平案を拒絶した。財宝の分与を求める人間と返還を求めるエルフが連合し戦争準備が始まる。変貌を目の当たりにしたビルボは入手したアーケン石を懐奥に終い込む。欲望が蠢き出す。
結合の話。ガンダルフは生死の境をさ迷う中でガラドリエル、サルマン、エルロンドから救出を受け王国へ向かう。彼は戦争支度の群衆に和平の締結を促すがダイン軍が参入し戦端が開かれる。そして仲間割れの最中にアゾクの大軍勢が襲撃、急遽五軍が結成された。
愚行の話。それでもトーリンは籠城を続ける。彼は自問自答の末に己の愚行に気付き、遂に敵中に突撃する。後に続く人間も老若男女を問わず武器を手にして団結する。形勢不利の五軍はビヨルンと大鷲の援軍を受け逆転。トーリンは吹雪の山頂でアゾクと合間見えるが勝負は相討ち、絶命間際の彼はビルボに真の友と告げ氷上に散る。
友情の話。全ての民が己の愚行を悔恨し出発の日を迎える。スランドゥイルは闇の森、レゴラスはストライダー捜索、タウリエルは哀悼、ガンダルフは放浪、バルド達はドワーフ2名を葬送曲で送り新王ダインと国造り、ビルボはホビット庄へ旅立つ。彼は本人証明の折りに契約書記載のトーリンを万感の想いで友達と告げる。時は移り、ビルボ111歳の誕生日にガンダルフが訪問する。卓上にはトーリンの地図「山の下の王此処に在りき」が昂然と輝く。
2スジ3ヌケ4ドウサ3テイジ3コノミ