Thelma & Louise
★★★★
1991年/129分 #リドリースコット #ドラマ
最悪夫を持つ主婦のテルマと強気な独身ウエイトレスのルイーズ。軽い週末旅行の筈が殺人事件に発展。二人の人生が漸く動き始める。
不変の話。南部アーカンソーは男尊女卑の土地で警察官やトラック野郎へのヤリ過ぎのお仕置きもある意味､当然。強奪した帽子は二人の制裁記念で自由の象徴､その帽子も最後にはヘリコプターの風に飛ばされ天に消える。二人のジグザグだった道は直線となり疾走を始める。女性も自らの意思で自由に生きようというメッセージは30年を経過したが変わらない。旅立ち前の自撮りは時代を先取り。
補完の話。ルイーズは彼に別れ話を切り出す強さの反面､大丈夫じゃないと泣き崩れる弱さを持つ。テルマは､夫に旅行を切り出せない弱さの反面､堂々とスーパー強盗する強さを持つ。二人は事件発生の度にお互いの長所と弱点を掘り起こして刺激しつつ開拓する。最後の仕上げは決断。キスは性的対象でなく同士としての絆､モデルとなったモンスターのアイリーンは此処にいない。
慈愛の話。テルマはユーモアのセンスを持つ気っ風のいい女。JDの枕トークからクールな台詞を戴きトラック野郎に嫁と子供が私みたいになると皮肉る。ルイーズに私がこの手で殺したかったと慰め､目覚めている気分と励ます。彼女が人を信用しすぎるのは悪い癖ではなく強い慈愛。｢捕まりたくない､このまま行って｣はキスの回答でプロポーズだ。
5スジ4ヌケ5ドウサ4テイジ4コノミ
